●サンタ・クルスの概況
ボリビアのアマゾン地方に広がる県。ボリビアで最大の面積を持つ県である。ブラジルとパラグアイとの国境を持つ。温暖な気候を持ち、農業が盛んである。チャコ戦争のときには南東から南部にかけてが戦場になった。この戦争の結果、ボリビアはパラグアイ川へ通じる領土を得、サンタクルス県の豊富な産物を大西洋側に輸出するときの拠点になることが期待されたが、現在はそれほど重要な物資輸送ルートにはなっていない。ユネスコの世界遺産に1990年に登録されたチキトスのイエズス会伝道所、1998年に登録されたサマイパタの砦、2000年に登録されたノエル・ケンプ・メルカード国立公園はいずれもサンタクルス県内にある。県内にはオキナワ、サンフアン・デ・ヤパカニという名前の日本人移住区がある。これらの移住区ではコメ・鶏卵・大豆などの作物を生産し、ボリビアの農作物生産に大きな貢献をしている。
●サンタ・クルスのみどころ
モンセニォール ヘリケ 宗教美術館(Museo Catedralicio)
サンタクルス・カテドラル内に設置されている美術館。17世紀からサンタクルスのカトリック教会に引き継がれてきた至宝ともいえるボリビア宗教美術品が多数展示されている。ボリビアで重要な位置を占める銀の細工品(儀式に使用された宝石をちりばめた品)、木彫品、聖職者の肖像画、聖職者の衣装(中には金糸で刺繍されたものもある)、小画廊、小宝石展示場、など。
TEL 332-4683 開館:火曜日・木曜日 10:00~12:00,16:00~18:00
市立現代美術館 (Museo Municipal de Arte Contemporaneo)
市のビエンナーレで受賞した、20~21世紀のサンタクルスの現代美術の代表的とされる作品を収集し紹介している。今年から、ギャラリーとして現代美術が展示。現在、サンタクルス市民月間のため、エルミニオ・ペドラサの作品やネストル・ボスコスクロ氏による市の紋章、ペテル・ロウェ氏の“ポトシ出身のアイリュ族”からの写真等も展示されている。
TEL 334-0926 開館:火曜日~金曜日 9:00~12:00,15:00~20:00
サンタクルスの歴史美術館 (Museo de Historia de Santa Cruz de la UAGRM)
先スペイン時代のチキタニア地方の、イエズス会の布教とイエズス会後の影響に関する文化(民芸品・工芸品等)を展示し、ビデオ「精神の家(魂のふるさと)」を公開している。(常設売店有り。)
また、カルロス・シルビアンの記録絵画「サンタクルス市の歴史的できごと」も展示されている。一角では、チャネ文化とグアラニ文化に関する考古学の展示れている。通りに面した2つの大ホールでは、現代美術の特別展示も行われている。
TEL 336-5533 開館:月~金曜日 8:30~12:00, 15:30~19:00 土曜日 9:00~13:00
市立民族(民俗)博物館(Museo Municipal de Etnologia y Folclore)
地方の調査をもとにボリビア東部の多様な文化を紹介している。チキタノ民族、グアラヨ民族、アヨレオ民族、グアラニ民族。渓谷地帯の各民族の文化として、民俗楽器と音楽、踊り、民族衣装、武器、什器、伝説の中に現れる仮面、民話・伝承及びその主人公、等。展示室内には市民楽団による音楽が流れています
TEL 335-2078 開館:月・水・金 10:00~12:00, 16:30~18:00 火・木 8:00~12:00, 14:30~18:00
グアラニ文化博物館 (Museo Guarani)
ボリビア南東部のボリビア・グアラニ族圏から発掘された150点が展示されている。埋葬に使われていた棺、家庭用の水瓶、武器類(弓矢、投石器、棍棒)、仮面、トウモロコシからチチャを作る為の大きい壺、等。グアラニのカーニバルの様子を民俗楽器のピングユまたはピングヨ・ヤンボイと呼ばれる竹笛とともに紹介している。ボリビア東部文化を専門に扱った唯一の博物館。
TEL 352-6340 開館:月~金曜日 8:00~16:00
アンボロ国立公園 (Parque Nacional Amboro)
1984年に国立公園に認定された。サンタクルス市の西部約107km.のところにある。公園内で現在まで登録された動物は、812種類の鳥類、127種類の哺乳類、43種類のコウモリ、105種類の爬虫類、50種類のカエル等、動物の種類が多い。特に鳥を観賞するのには絶好の場所である。公園の南部に行くと、インカ時代に建設されたサマイパタ遺跡を見ることができる。
イエズス会伝道施設 (Misiones Jesuiticas)
00年ほど前、ボリビアのジャングルの中にチキトスのイエズス会伝道施設が宗教を広めるために建てられた(1691年~1760年頃)。その後、1767年スペイン王により、このミッションは南米から追放されることになる。これによって北アルゼンチンやパラグアイでは施設のほぼ全てが取り壊されてしまったが、サンタクルスでは南米で唯一建造物が残されている。施設はバロック様式とメスティーソ様式が取り込まれており、壁画、祭壇背後の飾り衝立の木彫り、説教壇の木彫り等が際立つ。
サマイパタの砦 (Fuerte dc Sanaipata)
サマイパタの砦は、ボリビア中央部のサンタクルスの南西約120㎞に位置しており、オリエンタル山脈の海抜2000メートルにある考古学的にもとても貴重な遺跡です。その広さは40haもあり、サマイパタの砦の遺跡は石英を含んだ赤い砂岩の岩塊で無数の人物、ピューマ、ヘビ、ジャガー、レアの動物、運河、階段、座席などが彫刻されているのが特徴です。砦と言うけれども、実際には軍事拠点ではなく、コロンブス到達以前の宗教的な遺跡でありインカの祭祀儀式の中心として繁栄していたことからも宗教や政治が高度に発達した文化がボリビア・アンデスにあったことの証明でもあり現在でも謎の部分が多い遺跡として貴重な存在となっています。またサマイパタの砦はエル・フエルテ遺跡とも呼ばれています。