ペルー共和国 世界遺産
世界遺産登録名
登録区分
登録年
備考
1. クスコ市街
文化遺産
1983
2. マチュ・ピチュの歴史保護区
複合遺産
1983
3. チャビン(古代遺跡)
文化遺産
1985
4. ワスカラン国立公園
自然遺産
1985
5. チャン・チャン遺跡地帯
文化遺産
1986
危機遺産
6. マヌー国立公園
自然遺産
1987
7. リマ歴史地区
文化遺産
1988/1991
8. リオ・アビセオ国立公園 複合遺産 1990/1992
9. ナスカとフマナ平原の地上絵 文化遺産 1994
10. アレキーパ市歴史地区 文化遺産 2000
11.神聖都市カラル=スーペ 文化遺産 2009
12.アンデスの道路網カパック・ニャン 文化遺産 2014
1クスコ市街 (City of Cuzco)
文化遺産
1983
クスコ市街は、南米ペルーはリマの南東約570km、標高3360mものアンデスの高地に築かれています。クスコとは、インカの言葉であるケチュア語で「へそ」を意味します。 太陽崇拝のあらわれから黄金で建築物や身を装飾品で飾り立てましたが、この黄金ゆえに、スペインから侵略を受け、16世紀半ばに植民地化しました。その際に町は破壊されてしまい、現在残る町並みは16~17世紀の植民地時代のものです。ただ、インカ時代のなごりを残す、俗にカミソリの刃一枚通さない、とされる高度なインカの石組みまでは破壊しつくすことはできず、当時の面影を伝えています。
2.マチュ・ピチュの歴史保護区 (Historic Sanctuary of Machu Picchu)
複合遺産
1983
マチュ・ピチュは、ペルーにあるアンデス山中、標高2400mの峰の頂上部に位置するインカの都市遺跡です。 現在ペルー国内では10ヶ所あるユネスコの世界遺産のうちでは、マチュ・ピチュは最初にクスコと同時(1983年)に指定されました。マチュ・ピチュは、インカ帝国時代の15世紀半ばに築かれ、アメリカの探検家ハイラム・ビンガムが1911年に発見するまで、3世紀以上その存在は忘れられていました。そのため、この遺跡はインカ時代の都市構造を知るうえで貴重なものと言えます。この隔絶された地に、なぜあえて都市を築いたのでしょうか。皇帝の別荘だったとする説やコカ栽培所とする説、宗教施設説など、さまざまな諸説がありますが、アンデス文明は文字をもたなかったため、その当時の歴史を紐解くことは困難を極め、マチュ・ピチュに関する多くの謎が未だに解明されていません。
3.チャビン(古代遺跡) (Cueva de las Manos, Rio Pinturas)
文化遺産
1985
チャビンの考古遺跡は、ペルー共和国の首都リマから北に約300キロメートルの標高3150メートルのアンカッシュ州の二つの川が合流する谷間に位置しています。その広さは実に約4万平方キロメートルに及ぶ地域で、1985年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました半地下式の円形広場を囲むように石造建築が残されています。紀元前約10世紀から紀元前5世紀に建てられたとされるU字形の旧神殿と紀元前4?旧神殿には非常に複雑な地下道が迷宮のように広がっています。分かっているだけでも地下回廊の総延長は2キロメートルもあります。この当時、ジャガーやヘビを神聖な力をもつものと考えていたために、それらをモチーフとした神の像を作りだしたと考えられています。この他にもそれらの神の姿を描いた祭祀用の時や動物の頭部を持った神の石造などが発見されており、この時代の中央アンデス各地で見られた文化的共通点と言えます。
4.ワスカラン国立公園 (Huascaran National Park)
自然遺産
1985
ワスカラン国立公園は南アメリカのほぼ中央部に位置します。 ワスカラン国立公園へ入る基地はワラスという町です。観光シーズンは毎年5月から9月で、この時期が一番天候が安定しています。またワラスから東に山道をバスで4時間いったところにはチャビン・デ・ワンタルという紀元前1000年頃から紀元後200年まで続いたチャビン文化の神殿にいくことができます。ワスカラン国立公園が世界遺産に登録されたのは、高度を移動するにつれ様々に変化する動植物の多彩さにあります。また、周辺には30の氷河と100を越える氷河湖があり、標高5000m以上の場所にあるパスタルリ氷河やヤンガヌコ湖が有名です。白い氷河とエメラルドグリーンの湖水、高山植物の緑が非常に美しいです。
5.チャン・チャン遺跡地帯 (Chan Chan Archaelogical Zone)
文化遺産
1986
危機遺産
チャン・チャンはペルー共和国北西部にある東京ドーム500個分の面積を誇る巨大都市遺跡です。南米最大の古代都市といわれています。 チムー文明の首都です。日干しレンガづくりの都市としては、世界最大規模ですが、もろい材質のため、エルニーニョによる大雨や風化による崩壊が進み、23ヶ所ある(1999年現在)「危機にさらされている世界遺産」に指定されています。この都市を築いたのは9世紀から16世紀に掛けてこの地に栄えたチムー王国。文字を持たなかったため、その歴史の大半が謎に包まれている王国です。チャンチャンはこのチムー王国の都として築かれました。この広大な遺跡の中心にあるのはシウダデラと呼ばれる巨大な王の宮殿があります。その内部は、リスやペリカン、魚や満月など風変わりなデザインのレリーフで飾られています。
6.マヌー国立公園 (MANU National Park)
自然遺産
1987
マヌー国立公園は、アマゾンの熱帯雨林に覆われていて、船か飛行機でしかたどり着くことができない陸の孤島です。マヌー国立公園内を流れるマヌー川は雨季に氾濫し、蛇行する川はいくつもの3日月湖を形成して、常に新たな生態系を育んでいます。それ以外にも、地球上の10%に相当する約1000種の鳥類、クモやムカデなどの節足動物50万種、約100種の哺乳類が棲息しています。マヌー国立公園内で70頭しか確認されていないオオカワウソなどの絶滅危惧種や、白く長いヒゲをもつ小型のサル、エンペラータマリンなどの絶滅危惧種(ワニの仲間のメガネカイマンやクロカイマンなど)が暮らす環境を維持するために、敷地の9割は一般人の立ち入りが厳しく制限されています。そのためマヌー国立公園では、毎年新種が発見されています。
7.リマ歴史地区 (Historic Centre of Lima)
文化遺産
1988/1991
リマ歴史地区は、ペルーの首都であるリマの旧市街(セントロ地区)に集中している文化遺産です。 リマ歴史地区には、多くのスペイン統治時代の遺産が残っています。サント・ドミンゴ教会は、建設当時と変わらない状態を残した建物で、ペルーの二大聖者サンタ・ロサとフライ・マルティンが祀られています。また、ラ・メルセー教会には、ペルー軍の守り神、聖女メルセーが祀られています。さらに、征服者フランシスコ・ピサロが自らの手で礎石を置いたとされペルーでもっとも古いカテドラル(大聖堂)、大統領府・カテドラル・市庁舎・市の主要公共施設が立ち並ぶマヨール広場(旧アルマス広場)、トーレ・タグレ宮殿 、ラ・インキシシオン宮殿、ラ・ウニオン通り、など見所が多いリマ歴史地区です。
8.リオ・アビセオ国立公園 (Rio Abiseo National Park)
複合遺産
1990/1992
リオ・アビセオ国立公園は、ペルーのほぼ中央部北寄りに位置する、文化遺産と自然遺産の複合遺産です。 アマゾン川の支流マラニョン川とウアリャガ川の合流地点にあります。アンデス山脈とアマゾンのジャングルの間に広がる、大自然の人手が及ばない国立公園です。この熱帯雨林の地域に生息する、特有の動物と植物を保護するために世界遺産に登録されました。また、サボテンや稀少種のプーヤ、100種以上の貴重な鳥類も確認されています。リオ・アビセオ国立公園には、その他の多くの絶滅危惧種が生息してる自然遺産です。また2,500~4,000mの高度に築かれたプレインカ族社会のグラン・パハテン遺跡など、36もの遺跡が発見されており、貴重な文化遺産となっています。
9.ナスカとフマナ平原の地上絵
(Lines and Geoglyphs of Nasca and Pampas de Jumana)
文化遺産
1994
ナスカとフマナ平原の地上絵は、ペルーの中南部、ナスカ川とインヘニヨ川に囲まれた不毛な海岸平野にある、世界でも良く知られた文化遺産です。パンパスには、多くの幾何学模様と動植物の絵が描かれています。ナスカとフマナ平原の地上絵は、紀元前500年から始まったと言われ、そこのため、発見されたのは20世紀初頭になってからで、航空中に偶然発見されました。の目的には諸説があり解明には至っていません。また大きなもので数百メートルの長さがあり、地上からは判別できません。地上絵は、ナスカの人々によって描かれたと言われていますが、宇宙飛行士、ハチドリ、星、クモ、渦(螺旋)、花、サギ(フラミンゴまたはペリカン)、オウム、トカゲ、木、手、コンドル、サル、イヌ、展望台、などが良く知られています。
10.アレキーパ市歴史地区 (Historical Centre of the City of Arequipa )
文化遺産
2000
アレキーパ市歴史地区の歴史地区は、首都リマから1030キロ、標高2380キロにあうペルー第2の都市です。その北側には、白くて巨大なカテドラル(大聖堂)が清楚にそびえ立っています。アレキーパは1579年に建てられたサンタ・カタリナ修道院をはじめとする町中の建築物が白い火山岩で作られていることから、別名「白い町」(Ciudad Blanca)とも呼ばれています。アレキーパ市内からは、活火山のミスティ山やチャチャニ山を見ることができます。アレキーパの名前の由来は、インカ帝国皇帝のマイタ・カパックが「ここへ住みなさい」という意味の「アリ・ケパイ」というケチュア語からとられたとされています。アレキーパの人々はアレキパ人としてのプライドが高くペルーからの独立を望む人々が多くいるとのことです。
11.神聖都市カラル=スーペ (Sacred City of Caral-Supe )
文化遺産
2009
カラル (Caral) ないしカラル=スーペ (Caral-Supe) は古代アンデス文明の遺跡で、2009年にユネスコの世界遺産リストに登録された。ペルーの首都リマの北方およそ200km に位置するリマ県バランカ郡のスーペ谷に残る大規模な遺跡で、研究者たちの中にはアメリカ大陸最古の都市遺跡と評する者もいる。その評価は完全に定まっているわけではないが、アンデス文明の中でも、カラル文化ともノルテ・チコ文化とも呼ばれる時期の文化の担い手たちの遺跡として、研究が積み重ねられている。示しています。
12.アンデスの道路網カパック・ニャン (Qhapaq Ñan )
文化遺産
2014
カタールのドーハで開催されているユネスコの第38回世界遺産委員会において、ペルー、コロンビア、エクアドル、チリ、アルゼンチン、ボリビアの6カ国から推薦を受けていたアンデスの道路網カパック・ニャン(Qhapaq Ñan)が世界文化遺産に認定された。インカ道(インカトレイル)の名でも知られるカパック・ニャンは、かつて南米大陸各地を結んでいた広域道路ネットワーク。ユネスコは「世界遺産委員会の歴史上、6カ国による単一の世界遺産申請は初のケース」とコメントした。ペルー国内に現存するカパック・ニャンは延長250kmで、81の歴史的遺構と156の村落が含まれる。