キューバ共和国 世界遺産
世界遺産登録名
登録区分
登録年
備考
1. オールド・ハバナとその要塞群
文化遺産
1982
2. トリニダードとロス・インヘニオス渓谷
文化遺産
1988
3. サンティアゴ・デ・クーバのサン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城
文化遺産
1997
4. ビニャーレス渓谷
文化遺産
1999
5. グランマ号上陸記念国立公園
自然遺産
1999
6,. キューバ南東部のコーヒー農園発祥地の景観
文化遺産
2000
7,. アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園
文化遺産
2001
8,. シエンフェゴスの都市歴史地区 自然遺産 2005
9. カマグエイ歴史地区 文化遺産 2008
1オールド・ハバナとその要塞群 (Old Havana and its Fortifications)
文化遺産
1982
ハバナは1519年に、スペインの植民都市として、設立されました。オールドハバナとその要塞は、コロンブスにキューバ島が発見された以後、スペイン領として隆盛を誇った16~18世紀のハバナの歴史をとどめた文化遺産です。ハバナは1519年にベラスケスが都市を作ったことから始まります。新大陸とヨーロッパとの貿易として、砂糖やタバコ、奴隷を扱い、栄えました。富裕層は、その富を誇り、次々とバロック大聖堂、邸宅、カテドラル広場、カピトリオなどを建設し、そのどれもが見事なバロック様式によって建設されており、現在もその当時の隆盛振りを伝えています。富が集中した反面、海賊や外国の侵略を防ぐために、強固な要塞が数多く築かれ、ハバナ自体が結果として要塞都市となりました。カリブ海最強の砦と称された、モロ要塞をはじめ、プンタ要塞、フエルサ要塞とした城塞が壮観です。
2.トリニダードとロス・インヘニオス渓谷
(trinidad and the Valley de los Ingenios)
文化遺産
1988
トリニダードは金鉱探索をしていたスペイン人ディエゴ・ベラスケスが1514年に建設した植民都市です。
トリニダードには現在でもサトウキビの大農園を所有していたオルティス、ブルネート、カンテロ、マリブラーンなどの大邸宅が博物館として残されています。しかしサトウキビ工場で働いていたのは西アフリカから強制的に連行されてきた黒人奴隷たちであり、ロス・インヘニオス渓谷にはその黒人達を監視するために建てられたイスナーガの塔が残っています。トリニダードとロス・インヘニオス渓谷は人類が残した負の世界遺産として知られています。
3.サンティアゴ・デ・クーバのサン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城
(San Pedro de la Roca Castle,Santiago de Cuba)
文化遺産
1997
サンティアゴ・デ・クーバのサン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城は、1588年、スペインがイギリスの無敵艦隊に敗れたことに危機感を抱いて、そのころスペインの植民地であったキューバ東部を守るべくこの地に築いた要塞です。
この要塞はキューバ東部のサンティアゴ・デ・クーバ湾を望む断崖上に築かれています。サンティアゴ・デ・クーバはキューバの南東部にある都市で、サンティアーゴ・デ・クーバ州の州都です。ただ、サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城は1590年から建設が始まりましたが、設計にはイタリアの軍事建築家が参加しました。そういう意味ではルネッサンス様式の要塞といえるでしょう。サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城は1997年に世界遺産に登録されました。
4.ビニャーレス渓谷 (Vinales Valley)
文化遺産
1999
キューバ西部、山々に囲まれたビニャーレス渓谷は、葉タバコの産地として知られています。
この地では、家畜を使用したタバコ栽培など、数世紀にわたって変わらない伝統的な農法が受け継がれています。また、渓谷一帯には、この地方独特の建築技法を用いた家屋が点在し、人間の営みと自然が調和した景観も優れているとされました。世界遺産の中で文化遺産という分類がありますが、この文化遺産は、1992年に新しく導入された世界遺産の一概念が「文化的景観」です。これは自然と文化の共同作品とも言えるもので、長期にわたる人類文化の進化・発展を示すものです。ビニャーレス渓谷のあるキューバーですが、キューバには世界遺産として他にもさまざまな世界遺産が存在します。
5.グランマ号上陸記念国立公園
(Desembarco del Granma National Park)
自然遺産
1999
グランマ号上陸記念国立公園は、キューバ島の南西に位置する世界遺産です。グランマ号上陸記念国立公園では、海岸線における断崖や海岸段丘といった壮観な風景が見られます。この公園は、標高360mから水深180mに及ぶ急勾配の石灰岩の段丘になっており、地形学上、きわめて珍しい場所と言われています。その地形と、少ない年間降水量が得意な生態系を生み、公園一帯には約300種の固有種を含む500種以上の植物や、マナティーほか希少動物が生息しています。グランマ号はメキシコのトゥスパンを出港し彼らは無事キューバへ再上陸を果たすが、カストロは事前に再上陸することを発表していたので、上陸後すぐにバチスタの政府軍に包囲されカストロを含む12人にまで減ってしまう。上陸に使った船といっても、その実態は8人乗りのおんぼろヨットです。しかし、現在のキューバ共産党の機関紙の名は、この船の名をとって『グランマ』という名になっています。
6.キューバ南東部のコーヒー農園発祥地の景観
(Archaeological Landscape of the First Coffee Plantations in the Southeast of Cuba)
文化遺産
2000
キューバ南東部のコーヒー農園発祥地の景観 (Archaeological Landscape of the First Coffee Plantationsin the Southeast of Cuba)マエストラ山脈の麓、その小さな丘にコーヒー畑の痕跡があります。それらはカリブおよびラテンアメリカの地域の経済的、社会的、科学技術の歴史のをも訴えているかのようです。キューバ南東部のコーヒー農園発祥地の景観は、世界各地で繁栄し消えた原生林からのコーヒー農業の開発の形態の証として19世紀から20世紀初頭の東キューバのコーヒー農業の独特の景観を残しています。また、コーヒー農園の形態の開発過程の重要な段階を説明する独特な文化的な景観は、19世紀の間の東のキューバのコーヒーおよび20世紀初頭のキューバ経済を支えたのでした。
7.アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園
(Alejandro de Humboldt National Park)
文化遺産
1988/1991
アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園 (Alejandro de Humboldt National Park)は、キューバ東部、首都ハバナの東南東およそ780kmに位置しバラコア山地中にあります。 このアレハンドロ・デ・フンボルト国立公園(Alejandro de Humboldt National Park)には、典型的な熱帯林が広がり、およそ100種の植物をみることができます。ここでよく知られるのが、ポリミタスです。キューバ固有のカタツムリの一種ですが、世界で最も美しいカタツムリと言われています。固体によって貝の色や模様はさまざまで、 赤、黄、茶色などとても派手だが、 体は対照的に黒色をしています。また、ここには12の固有種を含む64種の鳥類が見られるほか、 キューバソレノドンといった哺乳類も含む稀少な生物たちの最後の砦ともなっています。
8.シエンフェゴスの都市歴史地区
(Urban Historic Centre of Cienfuegos)
文化遺産
2005
シエンフェゴスの都市歴史地区は、キューバのほぼ中央部カリブ海に面したシエンフェゴス湾(Cienfuegos Bay)に接する文化遺産です。 そして、砂糖きび、マンゴ、タバコおよびコーヒーの生産と交易によって栄えました。シエンフェゴスの都市はフランス式の近代的都市計画を取り入れ、碁盤目にみごとに区画整理された町並みとなり、広い通りや広場、フレンチバロック様式の建物が造られました。これは、19世紀ラテンアメリカの都市計画の顕著な例となっています。とくに、ホセ・マルティ広場の周辺には、当時の建物が多く残っています。シエンフェゴスの代表的な建築物として、市庁舎(City Hall)、サンロレンツォ学校(San Lorenzo School)、宮殿(Ferrer Palace)、などがあります。
9.カマグエイ歴史地区(Historic Centre of Camagüey)
文化遺産
2008
カマグエイ(スペイン語:Camagüey)は、キューバ中部にある都市。カマグエイ州の州都。旧称はサンタ・マリア・デル・プエルト・プリンシペ。人口は29万4,000人。ハバナの南東方約550kmの地点にあり、キューバ島内陸の交通要所である。サトウキビ栽培と牧畜が主に行なわれている肥沃な農業地帯の中心都市であり、製糖業などの食品加工業、及びに商業が活発に行なわれている。農産物は東方約50kmの地点にあるヌエビタス港から積み出される。その他周辺には、クロムやマンガンなどの鉱床があり、現在開発が進行中である。カマグエイの街は1530年代に建設され、19世紀までスペイン領西インド諸島の経済的な中心地であった。そのため、17世紀の教会を含め、スペイン植民地時代の建築物が今なお残っている。そうした歴史的街並みは、2008年に世界遺産に登録された。