メキシコ合衆国 世界遺産
世界遺産登録名
登録区分
登録年
備考
1. シアン・カアン
自然遺産
1987
2. 古代都市パレンケと国立公園
文化遺産
1987
3. メキシコ・シティ歴史地区とソチミルコ
文化遺産
1987
4. 古代都市テオティワカン
文化遺産
1987
5. オアハカ歴史地区とモンテ・アルバンの古代遺跡
文化遺産
1987
6,. プエブラ歴史地区
文化遺産
1987
7. 古都グアナフアトとその銀鉱群
文化遺産
1988
8. 古代都市チチェン-イッツァ
文化遺産
1988
9. モレリア歴史地区
文化遺産
1991
10. 古代都市エル・タヒン
文化遺産
1992
11. エル・ビスカイノのクジラ保護区
自然遺産
1993
12. サカテカス歴史地区
文化遺産
1993
13. サンフランシスコ山地の岩絵群
文化遺産
1993
14. ポポカテペトル山腹の16世紀初頭の修道院群
文化遺産
1994
15. 古代都市ウシュマル
文化遺産
1996
16. ケレタロの歴史史跡地区
文化遺産
1996
17. グアダラハラのオスピシオ・カバーニャス 文化遺産 1997
18. パキメの遺跡、カサス・グランデス 文化遺産 1998
19. トラコタルパンの歴史遺跡地帯 文化遺産 1998
20. カンペチェ歴史的要塞都市 文化遺産 1999
21. ソチカルコの古代遺跡地帯 文化遺産 1999
22. カンペチェ州、カラクムールの古代マヤ都市 文化遺産 2002
23. ケレタロのシエラ・ゴルダのフランシスコ修道会伝道施設群 文化遺産 2003
24. ルイス・バラガン邸と仕事場 文化遺産 2004
25. カリフォルニア湾の島々と保護地域群 自然遺産 2005
26. リュウゼツラン景観と古代テキーラ産業施設群 文化遺産 2006
27. メキシコ国立自治大学の大学都市の中央キャンパス 文化遺産 2007
28. サン・ミゲル保護街区とヘスス・デ・ナサレノ・デ・アトトニルコの聖域群 文化遺産 2008
29. オオカバマダラ生物圏保護区 自然遺産 2008
30. エル・カミーノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロ 文化遺産 2010
31. オアハカの中部渓谷にあるヤグルとミトラの先史時代の洞窟 文化遺産 2010
1.シアン・カアン (Sian Ka’an )
自然遺産
1987
古代マヤの言葉で「空の生まれた所」の意味をもつシアン・カアンは、メキシコ・ユカタン半島、カリブ海に面した東岸に広がる自然保護区です。総面積5300平方キロメートルの中に、大サンゴ礁、豊かな潟、熱帯雨林が広がっています。そうした多様な自然環境は、300種以上もの鳥、100種以上の哺乳類、約1200種の植物が生育する動植物の楽園になっています。透明度50メートルの澄んだ水の底深くには水中洞窟が広がり、古代マヤの人々が「神がすむ場所」として崇めた場所にふさわしい、幻想的な風景が広がっています。そして水中洞窟はさらにいくつものセノーテにつながり、最後にはカリブ海に通じているのです。シアン・カアンの生態系とマヤ文明を支えた豊かな水の世界が広がる。
2.古代都市パレンケと国立公園
(Pre-Hispanic City and National Park of Palenque)
文化遺産
1987
パレンケ(Palenque)はメキシコにあるマヤ文明の古代都市遺跡で、メキシコの世界遺産の一つである。ユカタン半島の付根にあたるメキシコ南東部のチアパス州に位置し、7世紀に最盛期を迎えた都市の遺構としての宮殿を中心とする、『マヤ遺跡の典型』といわれる建物群を密林のなかに配置している。18世紀の半ば頃にスペイン人の手により発見に至り、その本格的な発掘調査が始まったのが1948年。その調査の最終局面にあたる1952年6月15日、メキシコの考古学者アルベルト・ルスが『碑文の神殿』の地下室に辿り着き、室内の壁面にはめ込まれていた巨大な石板を取り外したところ、鍾乳洞の垂れ下がる広い洞窟のような部屋がその向こう側に確認された。そこには殉死者と目される数体の遺体に加え、肖像画やマヤ文字、また生命樹の図柄の浮彫が施された石の蓋、そしてその下に石棺が埋もれており、数多の装飾品を脇にした遺体が内部に発見された。
3.メキシコ・シティ歴史地区とソチミルコ
(Historic Centre of Mexico City and Xochimilco)
文化遺産
1987
現在、人口2000万人を抱える巨大都市、メキシコ・シティは、16世紀、アステカ帝国を征服したスペイン人たちが、帝国の首都を破壊した廃墟の上に築いた植民都市です。大聖堂が建つ広場を中心に碁盤目のように道路を巡らすというこの都市構造は、その後の多くの植民都市建設に用いられました。現在、歴史地区には大聖堂や宮殿などの植民地時代の建物から、19~20世紀までに築かれたメキシコの歴史を刻む建造物が建ち並んでいます。また、1978年に大聖堂裏から発掘されたアステカ帝国の大神殿跡は、貴重な考古資料となっており、アステカ独特の伝統農法が今に受け継がれるソチミルコは、近代化が進むメキシコ・シティのなかにあって、アステカの生きた遺産として、かつての帝国の威光を伝えています。
4.古代都市テオティワカン (Pre-Hispanic City of Teotihuacan)
文化遺産
1987
テオティワカン (Teotihuacan)とは、メキシコシティ北東約50キロの地点にあり紀元前2世紀から6世紀まで存在した巨大な宗教都市遺跡。当時のアメリカ大陸では最大規模を誇っていた。極めて計画的に設計された都市で太陽のピラミッド、月のピラミッドそして南北5キロにわたる道(「死者の大通り」)が基点となり各施設が配置されている。太陽のピラミッドの地下には、人類の起源の地との伝説のあるチコモストックをおもわせる七つの洞穴が枝状につながる洞窟があったので都市を建設する際の立地条件になったのかもしれない。紀元前50年にテスココ湖の南方に立地したクィクィルコがシトレ火山の噴火によって埋まると急速に発展した。都市の面積は約20平方キロメートルで、最盛期には、10万から20万人が生活を営み下水網も完備されていた。古代都市テオティワカンとして、1987年に世界遺産(文化遺産)に登録されている。
5.オアハカ歴史地区とモンテ・アルバンの古代遺跡
文化遺産
1987
モンテ=アルバン(Monte Alban)は、メキシコ、オアハカ州のオアハカ盆地中央、オアハカ市街の西方10km、盆地の「底面」からの比高差400mにある山の頂上を平らにして築かれたサポテカ文化の中心をなす祭祀センターである。紀元前500年頃から紀元800年頃まで繁栄した。後古典期には、ミシュテカ族に支配された。メソアメリカ文明を考える上で非常に重要な考古遺跡であって、1987年に世界遺産にも登録されている。遺跡全体のひろがりは42km2に及ぶが、中央広場をかこむ東西200m、南北300mの範囲に主な神殿や、天体観測所(建造物J)、球戯場などがある。モンテ=アルバンは、周囲との比高差400mの小高い山の上という立地条件から、農業用水や飲み水の確保に向かず、大部分の食料は輸入に頼らざるを得なかったと思われるが、一方で、盆地を一望できる天然の要害に位置し、オアハカの三つの小盆地を結びつける交通の要衝でもあったと考えられる。
6.プエブラ歴史地区 (Historic Centre of Puebla )
文化遺産
1987
プエブラ歴史地区(Historic Centre of Puebla)は、メキシコシティから東に120Km、人口130万人のメキシコ第4の都市です。
この街はメキシコシティのように原住民の旧文化を破壊して創ったのでは無く、スペインから農民などを移民させて新しく創った街で、スペイン風の街並みは世界遺産にも登録されています。この街の最大の見所は1571年~1647年にかけて建造されたサントドミンゴ教会のロサリオ礼拝堂。1690年に完成した礼拝堂は全体が精緻な装飾が施され、それを金箔で覆い贅を極めた荘厳な宗教美術です。当時のカトリック教会の権勢を思い知らされる歴史遺産です。
7.古都グアナフアトとその銀鉱群
(Historic Town of Guanajuato and Adjacent Mines)
文化遺産
1988
グアナフアト市(スペイン語:Guanajuato)は、メキシコ・グアナフアト州の州都である。人口約78,000人。メキシコでも豊かな銀山に恵まれ、スペイン植民地時代の美しいコロニアル建築で有名である。古都グアナフアトとその銀鉱群は、メキシコシティーから北西に370kmのところに位置し、標高は海抜1996mである。
歴史的な市街地と近辺の銀山はユネスコ世界遺産に登録されている。グアナフアトという地名は先住民族のタラスカ族の言葉、「カエルのいるところ」(Quanax-juato)が語源である。毎年10月から2週間かけて、国際セルバンテス祭が開かれ、市内にあるファレス劇場や、教会の階段を利用して、セルバンテスの戯曲の上演や、コンサートが催される。銀鉱山の開発に伴い18世紀に発展した。スペイン植民地時代の美しいコロニアル建築で有名である。
8.古代都市チチェン-イッツァ
(Pre-Historical City of Chichen Itza)
文化遺産
1988
古代都市チチェン・イッツァは、メキシコのユカタン半島北部にあるマヤ文明の遺跡である。
チチェン・イッツァは、9段の階層のピラミッドが有名で、ピラミッドは、エジプト・ギザほどは大きくなく、四方に作られた91段の急な階段と最上段の真四角な神殿が特徴的で、エル・カスティーヨ(城塞)またはククルカン(羽毛をもつ蛇)のピラミッドと呼ばれている。ピラミッドの階段は4面の91段を合計した364段に最上段の神殿の1段を足すと、丁度365段である。また1面の階層9段は階段で分断されているので合計18段となり、これらはマヤ暦の1年(18ヶ月365日)を表す。このことから「暦のピラミッド」とも呼ばれる。また、壁に「輪」がある球戯場では、腰で打ったボールを輪に通すサッカーのような競技が行われていた。さらに、聖なる泉セノーテ、戦士の神殿など多くの遺跡が残り、古代都市チチェン・イッツァは観光客でいつも賑わっている。
9.モレリア歴史地区 (Historic Town of Morelia)
文化遺産
1991
モレリア歴史地区は、メキシコ中部にある文化遺産で、メキシコシティから西へ240kmほどのところに位置するミチョアカン州の州都です。
スペインの植民地時代に植民都市が多く建設されましたが、交通の要衝としてのバリャドリードなどが有名です。バリャドリードは、この地で生まれたメキシコ独立運動の英雄ホセ・マリア・モレロス・イ・パボンの名前から、1828年にモレリアとなりました。モレリア歴史地区には、スペイン人の指揮のもとインディオたちが造った二つの鐘楼があるバロック様式の大聖堂、スペインからの独立を指揮したモレロスゆかりの建造物など、16世紀以降の植民時代の姿が残る旧市街が世界遺産に登録されています。モレリアは、コロニア文化と先住民族タラスコ族の文化が融合する町並みが見どころの文化遺産です。
10.古代都市エル・タヒン (El Tajin, Pre-Hispanic City)
文化遺産
1992
エル・タヒンは、メキシコシティの北東約200キロ、ベラクロス州パパントラの西9キロの熱帯植物が多い丘陵地にあります。
オルメカ文明をはじめとするテオティワカン文化の影響を受けています。トトナカ族またはワステカ族によりエル・タヒンは建設された見られています。エル・タヒンの特徴的な建築物は、「壁龕(へきがん)のピラミッド」です。このピラミッドは雨や風の神々を祭ったものとされ6層でできています。垂直と斜めの壁を組み合わせたピラミッドは他では類を見ないものです。その他の特徴として古代からの球戯場が存在しています。メキシコシティからバスで約6時間かかるため観光地化が進んでおらず、遺跡は良好に保存されています。
11. エル・ビスカイノのクジラ保護区
(Whale Sanctuary of El Vizcaino)
自然遺産
1993
エル・ビスカイノのクジラ保護区 は、太平洋に面した、バハ・カリフォルニア半島の真ん中に位置するセバスティアン・ビスカイノ湾の一角は亜熱帯の野生生物保護区です。
セバスティアン・ビスカイノ湾とビスカイノ半島周辺の25000平方キロメートルにわたり、規模からいうと中南米最大で、太平洋を往き来する野生動物の交差点となっています。ゲレロ・ネグロの南に広がる珊瑚礁オホ・デ・リエブレ潟は、カリフォルニアハイイロクジラの繁殖地として有名です。北太平洋のベーリング海から8000Kmを泳ぎきり、毎年1月から3月にかけて、カリフォルニアハイイロクジラが交尾と出産のために数多く集まります。バハ・カリフォルニア半島中央部は、ビスカイノ砂漠や標高2000mの高原である内陸部も、他の生物に満ちています。
12.サカテカス歴史地区 (Historic Centre of Zacatecas)
文化遺産
1993
サカテカスは、征服者であるスペイン人が銀鉱山都市として1546年に建設した町で、標高約2250メートルの高地に位置します。サカテカスは16世紀にメキシコ随一の銀鉱として栄えた街です。
この一帯では34にものぼる銀鉱脈が発見され、大きな発展を遂げました。かつて不毛の土地だった町は、鉱山都市の先駆けとして発展し、銀で富を得た貴族階級は、富を競うようにバロック様式の豪邸や教会を次々と建てました。建物には鉄分を含む赤みがかった石が用いられたために、町全体がピンク色を帯びていることから、ピンク・シティと呼ばれています。町の中心に建つ大聖堂は、チュゲリラ様式の傑作とされ、特に正面部分はメキシコ先住民の文化の要素が加味された緻密な彫刻で埋め尽くされています。
13.サンフランシスコ山地の岩絵群
文化遺産
1993
サンフランシスコ山地の岩絵群は、紀元前1100~西暦1300年に描かれた壁画群で、人や鹿、オオツノジカ、ピューマなどの野生動物が鮮やかな赤と黒で描かれています。
サンフランシスコ半島の東側の急勾配を登っていくと、サン・パブロ渓谷のハツカネズミ洞窟に到着します。サン・パブロ渓谷には、このハツカネズミ洞窟以外にも洞窟があり、バハ・カルフォルニアを領土にしていたコチミ族が洞窟の天井なんかに描いた岩絵が点在しています。発見された洞窟岩絵は、400にも及んでいます。基本的な色は黒(木炭)、白(凝固させた火山灰)、赤レンガ色(押しつぶされた溶岩)、および黄色との朱色を(黄土色)で、岩絵はユニークで芸術的であるようです。
14ポポカテペトル山腹の16世紀初頭の修道院群
(Earliest 16th-Century Monasteries on the Slopes of
Popocatepetl)
文化遺産
1994
16世紀初頭、先住民にキリスト教がもたらされ、同時に建築様式も導入された。メキシコシティの南東、ポポカテペトル山の山腹には14の修道院郡が残されています。当時キリスト教伝道にやって来た宣教師達により、フランシスコ会、ドミニコ会、アウグスティン会の建築様式が取り入れられています。
15.古代都市ウシュマル
(Pre-Hispanic Town of Uxmal)
文化遺産
1996
700~1000年頃に、2万5000人が暮らしたとされるマヤ時代の都市遺跡。ピラミッドと尼僧院が見どころで、壁面に彫った雨の神チャックの装飾が見事。ウシュマル
(Uxmal) は、メキシコ、ユカタン州にある古典期後期から後古典期のマヤ文明の遺跡。メリダの南方78kmの地点にあり、カンペチェへ向かうメキシコの高速自動車国道261号線で、メリダから110kmの地点にある。ウシュマルという地名は、オシュ=マハアルと発音されたと考えられ、マヤ語の研究者の間でその由来について論争があるが、コロンブス到着以前の古いマヤ語の名称と考えられ、「三度にわたって建てられた町」という意味である。この都市の占地が行われた時代はよくわかっていないが、人口は、現時点では概算で2万5千人ほどと推定されている。ただし、あくまでも非常に大づかみな推定であるため、より詳細なデータによって見直されることが望まれる。
16.ケレタロの歴史史跡地区
(Historic Monuments Zone of Queretaro)
文化遺産
1996
ケレタロの歴史史跡地区を有し、メキシコシティの北西に位置するケレタロ州の州都ケレタロは、メキシコ・シティーより約400メートル低い標高約1850メートルのところにあるコロニアル都市です。
野菜、果物、酪農製品の一大集散地であると同時に、それらの加工工場が多数立地する工業都市でもあります。サン・フランシスコ教会の北側には、コレヒドーラ広場が広がり、広場に面している通りにもコレヒドールの名が付けられています。フエンテ・デ・ネプチューンには、1797年に作られたネプチューンの噴水や、1607年~1613年に建てられたサンタ・クララ教会があります。高さが23メートル、全長が1280メートルあって、1726年から1735年の間に築かれました。
17.グアダラハラのオスピシオ・カバーニャス
(Hospicio Cabanas, Guadalajara)
文化遺産
1997
オスピシオ・カバーニャス(Hospicio Cabanas)は、メキシコのハリスコ州グアダラハラにある孤児院および病院の複合施設である。スペイン語圏アメリカにおける最も歴史が古く、規模の大きい総合病院であり、1997年、文化遺産として世界遺産に登録された。1791年、グアダラハラ司教により、感化院、病院、孤児院、救貧院の機能を統合する複合施設として設立された。名前の由来は、1796年にグアダラハラ管区に任命されたホアン・ルイズ・デ・カバーニャスにある。メキシコ・シティ出身の高名な建築家である、マニュエル・トルサが設計に携わった。トルサの設計は、パリにあるゴシック様式のオテル・デ・ザンヴァリッドや、マドリード近郊のエル・エスコリアルなどに準拠した、新古典様式に分類される。建物は164メートル×145メートルの巨大な長方形を形作っており、一階建てで高さは7.5メートルにも達する。
18.パキメの遺跡、カサス・グランデス
(Archeological Zone of Paquime, Casas Grandes)
文化遺産
1998
パキメの遺跡、カサス・グランデス は、14世紀から15世紀初頭に、北アメリカとメキシコ中部を結ぶ交易の中継点として、また、トルコ石や塩の産地として繁栄しました。
カサス・グランデス川が流れるチワワ州北西部、州都チワワの北西約270kmの砂漠地帯にあります。カサス・グランデスとは、「大きな家」という意味です。この遺跡の20%が発掘され、発掘によって多くの装飾品が見つかっております。壷、宗教的遺物、装飾品、髪の毛、ネックレス等が見つかっています。その他、石版や石棒等の生活道具も見つかっております。
19.トラコタルパンの歴史遺跡地帯
(Historic Monuments Zone of Tlucotalpan)
文化遺産
1998
トラコタルパン歴史文化財地区は、メキシコ湾岸の都市ベラクルスから南へ約100Kmに位置する都市です。
幅広の大通りと列柱構造を持つ家々など、スペインとカリブの建築様式が見事に融合したネオ・クラシック様式の独創的な美しい町並みがスペイン統治時代の港町そのままを偲はせる遺構が今なお数多く残されています。それらは、コロンブス広場、広い通りやアーケード、成熟したやしの木、カラフルな住居、アール・デコの市長庁舎、アラビア風のカンデラリア教会、フランス風のサン・クリストバル教会などの歴史的建築物によく現れています。ネオクラシック様式とは、ローマ、ギリシア時代の建物の一部を建築に取り入れ、ゴシック様式と比べると外部装飾を縮小し、シンプルな中の美を追求した様式です。
20.カンペチェ歴史的要塞都市
(Ancicnt Maya City of Campecche)
文化遺産
1999
カンペチェは、メキシコ湾に面するユカタン半島の東にあるスペインの植民都市であり、2002年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。
カンペチェとはマヤ語で「ヘビとダニの地」という意味です。新大陸の各地から集まった銀、毛皮、香木などの豊かな物資は海賊(イギリスやフランスなどのヨーロッパ諸国の後押しを受けた軍隊のようなもの)に目を付けられることになり、たびたび襲撃を受けることになります。そのためカンペチェは強固な要塞を築くようになり海側に2つの要塞を、さらに街全体をも城壁で囲んだ城塞都市、要塞都市に発展しました。
21ソチカルコの古代遺跡地帯
(Archaeological Monuments Zone of Xochicalco)
文化遺産
1999
ソチカルコの古代遺跡地帯はメキシコ合衆国のモレーロス州の州都であるクエルナバカから南に約35kmほどの丘陵地帯にある城塞都市遺跡のことで、1999年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。ソチカルコとは「花々の館」を意味する言葉で、650年~900年代にモンテ・アルバン、テオティワカン、パレンケ、ティカルなどの都市が衰退した後の民族移動や新興の都市国家間の抗争が続いた頃に発祥した都市であり、マヤ文明とも交流の深いトルテカ文明の政治、文化、商業、宗教などの中心地として栄えたところです。
マヤ文明だけではなく時代をまたぎ地域を越え融合された独特の建築や美術が見られ、後のアステカ文明にも大きな影響を与えたと言われています
22. カンペチェ州、カラクムールの古代マヤ都市
(Ancicnt Maya City of Campecche)
文化遺産
2002
カラクムールは、1931年にアメリカ人探検家によって、その存在が報告され調査が始まった遺跡です。メキシコのユカタン半島のメキシコ湾に面したカンペチェ州のカラクムル市にありります。
このカラクムールはマヤ文明最大級の都市ティカルと対立するほどの規模をもった都市で古代マヤ文明の時代の都市生活の様子や文化が鮮明にわかる遺跡としても有名です。この古代マヤ文明は都市国家として1200年以上にわたって栄えメキシコ南部のユカタン半島の熱帯雨林のなかにあり紀元前4世紀から後10世紀末までに続いた都市に築かこのカラクムールはマヤ文明最大級の都市ティカルと対立するほどの規模をもった都市で古代マヤ文明の時代の都市生活の様子や文化が鮮明にわかる遺跡としても有名です。れたピラミッドや球戯場、宮殿などの遺構は保存状態もよく、マヤ芸術として高い評価を受ける石碑も数多く発掘されています。
23.ケレタロのシエラ・ゴルダのフランシスコ修道会伝道施設群
(Franciscan Missions in the Sierra Gorda of Queretaro)
文化遺産
2003
ケレタロのシエラ・ゴルダのフランシスコ修道会伝道施設群は、メキシコケレタロ州東部にある険しい山間部の渓谷にあります。このフランシスコ修道会伝道施設群は1750年代にジュニペロ・シェラ神父と当時のフランシスコ会によってメキシコ国内にキリスト教を布教する目的でつくられました。
数年にうちにこれらの教会はサンティアゴ、ジャルパン、ランダ、ティラーコ、タンコヨル、サン・ミゲル・コシカの伝道施設郡でフランシスコ会と地元のインディオによって荘厳な色彩と彫刻が施された教会として建てられました。ケレタロ州のシエラ・ゴルダの修道会伝道施設郡の周辺には集落ができ、固有の文化を形成したのです。これらはその後アメリカのカルフォルニア、アリゾナ、テキサスへの布教活動の基礎となりました。
24ルイス・バラガン邸と仕事場
(Luis Barragan House and Studio)
文化遺産
2004
ルイス・バラガン邸と仕事場 は、1948年、メキシコの現代建築家ルイス・バラガン自身の設計により建てられた邸宅でメキシコの首都メキシコシティーの郊外のタクバヤにあります。
水や光、溶岩などの自然要素を巧みに取り入れた建物は、現代建築と伝統建築、さらにメキシコの時流などをたくみに取り入れたものです。メキシコ伝統建築に多用されているピンクや黄色など、大胆な色彩が用いられているのも特徴のひとつです。特に現代の庭園、広場、景観のデザインに大きな影響を与え1080年に、建物のノーベル賞といわれるブリッカー賞を受賞し一躍世界の注目を浴びたことでも有名です。ルイス・バラガン邸と仕事場は第二次戦争後の独創的な作品として代表的なものですが2004年に文化遺産として登録されました。
25.カリフォルニア湾の島々と保護地域群
(Islands and Protccted Arcas of the Gulf of California)
自然遺産
2005

カリフォルニア湾の島々と保護地域群は、カルフォニア湾の240以上の島々と9箇所の保護地域によって構成されています。カルフォルニア湾の諸島とメキシコ北部、カルフォルニア半島とメキシコ本土に囲まれた囲まれています。
アメリカのコロラド川からの豊富な栄養のある水はこの地域に多様な海洋生物が生育するのに適し、独特な地形と美しい自然景観を併せ持っています。湾内の島々はオグロカモメ、アメリカオオアジサシなどの海鳥の繁殖場として機能してお北部には絶滅危惧種のコガシラネズミイルカも生息しており他にも多くの固有種のが生息しています。り、湾内はさらにカリフォルニア・アシカ、クジラ、イルカ、シャチやゾウアザラシなど海棲哺乳類などの回遊の場としても有名です。現在、漁業によるこれらの生態系への影響が深刻であり生態系の保護と共に多様性な生物の保護が叫ばれています。
26.リュウゼツラン景観と古代テキーラ産業施設群
(AgaveLandscape and Ancient Indusrial Facilitics of Tcquila)
文化遺産
2006
リュウゼツラン景観と古代のテキーラ産業施設郡は、メキシコの中部に位置するテキーラ火山の山麓とリオ・グランデ川の間にあります。
世界遺産に登録されたものは畑、蒸留酒製造場と工場〔稼動していないものも含む〕スペインの法律で不法とされた蒸留酒製造場であるタベルナス、町並み、それに考古学遺跡群を含むものです。この世界遺産の登録範囲には多くの大農園ががあります。工場と大農園の建築には日干し煉瓦の建物、石のアーチ、建物のデザインや外郭や窓の化粧仕上げ等それらに新古典主義やバロック装飾のある漆喰の壁などそれらはヨーロッパやアメリカから輸入された両方を反映しており、文化の融合と共に紀元前200~900年にかけてテキーラ地域を形成した文化の証明となっているものです。農業の為の台地、家屋、寺院、祭祀を行う土塁などの考古学遺跡群も内包しています。
27.メキシコ国立自治大学の大学都市の中央キャンパス
(Ciudad Universitaria, Mexico City)
文化遺産
2007
シウダー・ウニベルシタリア(Ciudad Universitaria, 大学都市)は、メキシコシティ南部のコヨアカン地区にあるメキシコ国立自治大学(UNAM)のメインキャンパスである。建築家マリオ・パニ(Mario Pani)とエンリケ・デル・モラル(Enrique del Moral)によって設計された。オリンピック・スタジアムを含み、計40の学部・研究所、文化センター、生態系の保全区域、中央図書館、博物館などが設置されている。この大学都市は、当時メキシコシティに点在していた建築物群をまとめて移転するために、かつての固まった溶岩層の上に建造された。工事は1950年代に始まり、1954年に完成した。
UNAM は、メキシコシティの他の地区(主として大学院や教養目的)や、他の州にも建物を持っているが、単に"C.U."として知られるこの大学都市が、大学の一番のシンボルになっている。
28.サン・ミゲル保護街区とヘスス・デ・ナサレノ・デ・アトトニルコの聖域
(Protective town of San Miguel and the Sanctuary of Jesús Nazareno de
Atotonilco)
文化遺産
2008
メキシコの中央高原北西部にある都市である。コロニアル建築の歴史的建物が立ち並び、美しい景観を持つ事から観光地として人気がある。もともと湿地帯近くの丘であった場所に造られた町であるため、坂が多い街である。メキシコ全土に知られた美術学校であるアジェンデ美術学校やエルニグロマンテ文化会館があり、日本を含めた世界から芸術家が集まるアートの街でもある。1926年には「国定コロニアル記念都市」に指定され、街並みが保護されることなった。現在でも建物の改築、建築には政府の許可が必要である2008年には近くのアトトニルコの聖域と共に世界遺産に登録された。また、市内にカニャーダ・デ・ラ・ビルヘンと呼ばれる遺跡があり、ピラミッドや競技場、庭園などの跡がある。
29.オオカバマダラ生物圏保護区
(Protective town of San Miguel and the Sanctuary of Jesús Nazareno de
Atotonilco)
自然遺産
2008
オオカバマダラ生物圏保護区(la Reserva a la Biosfera Mariposa Monarca, マリポーサ・モナルカ生物圏保護区)は、大部分がミチョアカン州東部に位置しているメキシコの生物圏保護区で、残りはメキシコ高原中央部のメヒコ州西部に存在している。その名前が示すように蝶の一種であるオオカバマダラ(マリポーサ・モナルカ)が越冬する際に暮らす地域の保護を主目的としている。2007年から2008年にかけての冬の時点で、メキシコ全土におけるオオカバマダラの主な生息地は12箇所あり、越冬地そのものの総面積は
4.72 ha である。この数字は、2004年から2005年の7箇所に比べて増えたことを意味している。その12箇所のうち8箇所が、オオカバマダラ生物圏保護区内に存在しており、さらにその8箇所のうち半分は一般公開されている。
30.エル・カミーノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロ
(Camino Real de Tierra Adentro)
文化遺産
2010
エル・カミーノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロ(スペイン語:El Camino Real de Tierra Adentro)は、アメリカ合衆国・ニューメキシコ州のサン・ファン・プエブロ(現在のオケ・オウィンゲen)からメキシコ合衆国の首都であるメキシコシティまでの約2,560キロメートルの道路である。1598年から1882年までの間、陸上交易の通路として使用された。アメリカ合衆国内の延長距離は404マイル(646キロメートル)であり、アメリカ合衆国内部分では、ナショナル・ヒストリック・トレイルに2004年に指定された。アメリカ国内の管理は、アメリカ合衆国国立公園局及び土地監督局が行っている。メキシコ領内の部分は、2010年、UNESCOの世界遺産に登録された。この道路の世界遺産で300年の間、運ばれていたのは、サカテカスやグアナフアト、サン・ルイス・ポトシで採掘された銀であった。また、ヨーロッパからは水銀が輸入され、メキシコの鉱山に運ばれていった。
31.オアハカの中部渓谷にあるヤグルとミトラの先史時代の洞窟
(Prehistoric Caves of Yagul and Mitla in the Central Valley of Oaxaca)
文化遺産
2010
ミトラは、メキシコのオアハカ州、オアハカ市の南東40km、タラコルラ(Tlacolula)河谷にある後古典期のサポテカ文化の遺跡。名称の由来は、ナワトル語の「ミクトラン」(死者の地)から来ている。モンテアルバンⅣ期(750年~1000年頃、あるいは後古典期前期900年~1200年頃)の遺跡とされてきたが、実際には、スペイン人が到着した後古典期後期にも機能していた。おぞましい儀式を目撃したとのスペイン人神父たちの記録も残っている。
ミトラの廃墟は、リオ=グランデ=デ=ミトラ川をまたぐ岩場の斜面と丘陵の北側に位置している。ミトラの「市街地」および「祭祀センター」は、「円柱の建物群」と呼ばれるものをはじめとして5つの長方形の中庭を囲む細長い建物群で構成されている。