●ウシュアイアの概況
ウシュアイア(Ushuaia、現地ではウスアイアまたはウスアヤと発音する。アルゼンチン南端、フエゴ島に位置する都市。同国ティエラ・デル・フエゴ州の州都である。2005年現在の人口は約64,000人。ウシュアイアは南緯54度48分西経68度18分に位置し、世界最南端の都市であるとされている。市はビーグル水道に面している。後背地の山が海に迫る地形であるため、市街地はビーグル水道に沿って発展している。マゼラン海峡の南にあるフエゴ島Tierra del Fuegoの南端に位置するアルゼンチン最南端、地球でも最南端の「都市」である。地球最南端の「集落」はもっと南で、ビーグル水道Canal Beagleを挟んだを挟んだ対岸、チリ領のナバリノ島Isla NavarinoにPuerto Williamsという村が存在する。ウシュアイアでは地球の果てFin del Mundoとのキャッチフレーズをよく目にすることになる。首都ブエノスアイレスから約3000km、飛行機で約4時間の距離である。 
●ウシュアイアのみどころ
世界の果て博物館 (Museo del fin del Mundo)
1979年に開館した博物館。フエゴ島にいた4部族(オーナー、ヤガン、アラカルフ、テウエルチェ族)の生活や文化に関する品々が展示されているほか、パタゴニア(Patagonia)に生息する鳥類の剥製などが多数展示されている。図書館が併設してあり、写真集などもある。博物館に入館すると、世界の果て博物館の記念スタンプを手持ちの絵葉書やノ-トなどに無料で押すことができる。マイプー通り(Maipu)とリバダビア通り(Rivadavia)の角にあり、建物は海に面している。
TEL 42-1863 開館:1000-1300/1500-1930 年中無休 入場料:$5.00
元監獄と船舶博物館 (Museo del Presidio & Museo Martimo)
ウシュアイアの海軍基地敷地内にある元監獄が博物館として公開されている。1896年に最初の囚人が送り込まれ、一般の犯罪者や政治犯など多いときで600人を超える囚人がいたという。監獄は2階建てで監房の一つが展示室になっている。隣の船舶博物館には30を超える大小さまざまな船の模型や地図、古い手紙や切手類のコレクションが展示されている。南極探検に関する写真の展示などもある。
TEL 42-4058 開館:0900-2000 年中無休 入場料:$13.00
ビーグル水道 (Canal Beagle)
フエゴ島とナバリノ島、オステ島を隔てる海峡がビーグル水道である。大西洋と太平洋をつなぐ水路でもあり、アルゼンチンとチリの国境である。大西洋から太平洋まで320km.幅はウシュアイアのあたりで焼く10km、狭いところでは約1km.しかない。水温は年間を通して3~7℃。進化論のチャールズ・ダーウィンが乗っていたことで知られるビーグル号の船の名前をとってこう呼ばれる。ビーグル水道では小さな島が岩礁がいくつもあって、アザラシ、オタリアやペンギン、海鳥などが観察できる。これらを見て回るクルーズが出ているので乗ってみると良い。
ハーバートン牧場 (Estancia Harberton)
ビーグル水道 (Canal Beagle)クルーズに乗ると、ペンギンの生息地であるケーブル島の先にこハーバートン牧場に着く。1887年にイギリス人トーマス・ブリッジとその家族が移り住み、牧場を始めた。フエゴ島最初の牧場で、周辺の20の島も所有しているという。牧場では羊を飼育しており、牧場での羊毛の刈り取り作業の見学をさせてくれる。
ティエラ・デル・フエゴ国立公園 (Parque Nacional Tierra del Fuego)
ティエラ・デル・フエゴ国立公園は1960年に国立公園に指定された面積約630㎢の公園で、険しい山々、川、湖、深い谷が美しい山岳風景を造りだしている。樹木はブナの仲間であるレンガ、ニレ、ギンドなど6種類生育している。秋(2~3月)は紅葉が美しい。小動物も多く住んでおり、ブドゥと呼ばれる世界最小のシカ(体長40cm、体重9kg)も生息しており、様々な鳥類も多い。ウシュアイアからガイドつきのバスツアーも出ている。
世界の果て号 (tren del Fin del Mundo)
公園内の一部を走る観光列車で、おもちゃのような小さな列車。途中、マカレナの滝で停車、ヤマナ族の住居のレプリカなどを見学し、付近を散策する。沿線はウシュアイアに送り込まれた囚人たちが切り出した木材の切り株が残る草原地帯となっている。この鉄道そのものが1910年に囚人たちによって建設されたもので、当時を物語る写真が駅に展示されている。走行中はスペイン語と英語でガイドの説明を聞くことが出来る。
マルティアル氷河 (Glaciar Martial)
ウシュアイアの町の背後に連なる険しい山並みがマルティアル山脈である。標高1450mの山であるが氷河がある。観光桟橋からバスに乗って約15分。リフトに乗って頂上までたどり着くと高山のような風景が広がる。ここから氷河まで徒歩で約1時間。素晴らしい風景を眺めながら眼下にはウシュアイアの町、天気が良ければビーグル水道の向こうにチリ側のナバリノ島の山々がはっきりと見ることが出来る。登山をするにはどのような天候にでも対処出来るよう、服装や履物を準備する必要がある。