●ガラパゴス諸島の概況
ガラパゴス諸島(Islas Galapagos)は、南米エクアドルの西約900kmの太平洋上に浮かぶ19からなる火山群島。現在も火山活動が続いている。Islas Galapagos は「ゾウガメの島」という意味。正式名称はコロン諸島。1835年に英の博物学者チャールズ・ダーウィンが訪れ、生物の進化の研究をした。「種の起源」という本の発表からガラパゴス諸島は進化論の島として有名になった。1978年に世界遺産(自然遺産)として登録された。2001年には、ガラパゴス海洋保護区も含めた登録となった。航空機で移動するにはグァヤキルからガラパゴス諸島のバルトラ島に飛ぶことになる。ガラパゴス諸島には有人島が4島あり、そのうち、最も栄えている島が隣の「サンタクルス島」である。
●ガラパゴス諸島のみどころ
ガラパゴスゾウガメ(Geochelone nigra)
最大甲長130cmとリクガメ科最大種。体重300kg。背甲に筋状の盛り上がり(キール)は見られない。鼻孔は円形で、アルダブラゾウガメと区別できる。島毎にそれぞれ亜種が存在し、背甲にドーム型、鞍型、中間型の形状の違いが見られることが、チャールズ・ダーウィンが進化論の着想を得るきっかけのひとつとなった。一般的に餌となる植物の多い場所にはドーム型が、少ないところには低木やサボテン等を食べるため背甲が反り返った鞍型が生息するとされる。しかし背甲の形態と生息環境の因果関係は未だ証明されていない。
ガラパゴスペンギン(Spheniscus mendiculus)
赤道直下の熱帯に住む唯一のペンギン。ガラパゴス諸島のみに暮らす。一般にペンギンは南半球の鳥とされるが、ガラパゴスペンギンの繁殖地のガラパゴス諸島イサベラ島の先端は赤道を越え北半球に突き出ているため、厳密にはペンギンは北半球にもいることになる。しかし、研究者はそれをふまえた上で、ペンギンを南半球に暮らす鳥としている。まさしく熱帯地域に分布する唯一の種である。繁殖地は諸島内の西側に集中していて、イサベラ島の西海岸沿いとフェルナンディナ島に多く見られる。東側には、バルトロメ島やフロレアーナ島で少数が確認されている
ガラパゴスリクイグアナ(Conolophus subcristatus)
爬虫綱有鱗目トカゲ亜目イグアナ科オカイグアナ属に分類されるトカゲ。全長110cmとイグアナ科の中でも大型。頭部は黄色。頚部から背面にかけてトゲ状の鱗(クレスト)が並んでいるがあまり発達していない。歯は堅く厚いサボテンも噛み千切って食べることができる。消化できなかった棘は糞と一緒に体外に排出される。内陸部に生息し、地面に巣穴を掘って生活する。食性は植物食で主にサボテンの葉、花、果実を食べるが、幼体は昆虫類やカニを食べることもある。繁殖形態は卵生。
ウミイグアナ(Amblyrhynchus cristatus) 
爬虫綱有鱗目イグアナ科ウミイグアナ属に分類されるトカゲ。本種のみでウミイグアナ属を形成する。全長120-150cmとイグアナ科の中でも大型。頭部は瘤のように盛り上がる。頸部から背面にかけて棘状の鱗(クレスト)が並び、オスでは特に大型化する。種小名cristatusは「トサカ状の」の意で、このクレストに由来すると思われる。鼻孔に体内に溜まった塩分を排出する腺を持つ。歯は堅い。四肢には水掻きと爪が発達している。海中では爪を使い岩にしがみつき、流れの早い海流の中でも海藻を食べることができる。尾は縦に扁平で、泳ぐのに適している。
ガラパゴスグンカンドリ (Magnificent frigate bird)
世界で一番大きなガラパゴスアメリカグンカンドリとガラパゴスオオグンカンドリの2種類が見られる。大空を優雅に飛ぶ姿はよく見かけるが、目の前で繁殖地が見られるのはノースセイモア島とヘノベサ島である。オスが繁殖期(2-7月頃)になると喉もとの赤い袋をはちきれんばかりに膨らまし求愛する姿は感動的な儀式である。