●ベレンの概況
ベレン(Belem)はブラジル北部の港町。パラー州の州都である。市内のマンゴー並木が有名である。人口約130万人(都市圏人口208万人)。市内には、日本人、日系ブラジル人が合わせて、約3千人住むと推定され、日系団体、日系病院もあり、日本の総領事館がある。アマゾン川の河口南岸に位置する。南緯1度26分、西経48度30分。
年間を通じ最高気温は30~32℃、湿度は80~90%前後という高温多湿の気候である。ブラジル中部とは、陸路で結ばれており、ブラジリア、サンパウロ、リオデジャネイロ行きの長距離バスもある。空路で、パラ州内の都市、ブラジリア、ブラジル北東部、マナウスなどの都市と結ばれている。
●ベレンのみどころ
ヴェロペーゾ市場 (Ver-o-Peso)
ベレンで一番活気のある場所である。その歴史は17世後半までさかのぼる。ヴェロペーゾとは重さを見るという意味で、当時代金を支払う際には計量場所で重さを量っていたことに由来している。
連日さまざまな種類の魚、果物、観葉植物、手作りの工芸品、ハーブティや入浴剤、香料など多くの種類の薬草が取引されている。2002年10月に改修され明るい雰囲気になった。市場の周りには無数の鳥を見かける。市場に水揚げされる魚を狙ってハゲタガが乱舞している。
カステロ要塞 (Forte do Castelo)
1616年、ポルトガルのカステロ・ブランコ率いる艦隊がアマゾンを征服し、ここに要塞を建てた。川沿いにあり、英国、フランス、オランダの攻撃に備えるための要塞であった。構内には当時のインディオとの出会いにはじまるベレン発祥の歴史を展示する博物館がある。ベレン発祥の記念碑的スポットである。2002年12月に新しくなってオープンした。となりには「11の窓の家」(現代アート美術館)がある。
セ教会 (ベレン カテドラル)(Igreja da Sé/Catedral Metropolitana de Belém)
1748年にイタリア人建築家のアントニオ・ランディの設計でつくられた。セ教会といわれているベレンのカテドラルはブラジルのなかでも建築的にも宗教的にも美しい教会とされている。バロックコロニアル様式・ネオクラシック様式の建築で、壁面のフレスコ画、油絵、豪華に飾られた祭壇がみどころである。
パラー宗教美術館 (Museu de Arte Sacra do Pará) (MAS)
パラー宗教美術館は17世紀に建立されたヴィエイラ神父ゆかりのサント・アレッシャンドレ教会と18世紀に建立されたエピスコパル教会と同じ場所にある。館内には約500点の展示がみられ、一部にはイエズス会の遺品もある。ポルトガル語のガイドが案内する。
エスタサン・ダス・ドッカス (Estacão das Docas)
旧市街のコロニアル風の町並みとは一転して、ここはあたらしく開発されたウォーターフロントの施設です。構内には地元料理を味わえるレストラン、地ビールが飲めるビヤホール、カフェ、多目的ホール、展示会場、みやげ物店などが並んでいます。船着場もありここから発着するアマゾン観光クルーズツアーがあります。観光警察も待機しています。
エミリオ・ゲルジ博物館 (Museu Emilio Goeldi)
広大な敷地内でアマゾンの動植物、インディオ、自然環境などの研究を行なっている、アマゾン最古の研究施設である。1866年に博物学者フェレイラ・ペーナにより設立された。
園内には2000種を超える植物、鳥類、動物がいる。動物は檻のなかに入っているものもいれば園内を自由に歩き回っているものもいる。アマゾンの稀少魚類を集めた水族館もある。庭園内では南米バク、マナティ、トゥカーノなどの動物やアマゾン特有のオオオニハスを見ることが出来る。
ナザレ大聖堂 (Baslica de Nazaré)
1774年に、はじめは礼拝堂として建設された。その後、ゴム景気最盛期の1908年にはローマのサン・ピエトロ寺院の影響をうけたルネッサンス様式の大聖堂の建築が始まった。内部はヨーロッパから運んだ大理石を用い、内部のステンドグラスや黄金をちりばめたモザイク画の壁など、絢爛豪華な造りとなっている。毎年10月に行なわれるナザレ大祭は内外から300万人近い人が集まる。
ロドリゲス・アルヴェス植物園 (Bosque Rodrigues Alves)
市民の憩いの場になっているこの植物園は空港からベレンの町に入る途中、アルミランテ・バホーゾ大通りに位置する16ヘクタールもの自然保護公園である。ベレン市街地に自然環境を保存する目的で1883年に創立された。園内はうっそうとしたジャングルを思わせる雰囲気で、2500種を数える植物は移植されたものではなく、自然そのままである。ベレンの街がアマゾンの自然森の恵みを享受できるように囲って保護をしている。公園にはミニ動物園や水族館もある
マンガル・ダス・ガルサス公園 (Mangal das Garças)
マンガル・ダス・ガルサス公園はカステロ要塞から1kmほど南にある総面積34,700㎡ある自然環境観察公園。 グアマ川河畔に、 アニンガ種のマングローブ自生地を利用して造られ、2005年ベレン市創立記念日にオープンした。 見どころは「水辺に棲む野鳥観館」、 「蝶とハチドリ自然観察館」と中央部の池に放し飼いされている白鷺、ショウジョウトキ、ズグロハゲコウ、カモ、白鳥、フラミンゴなど沢山のブラジルの野鳥が放し飼いにされている。敷地中央にある高さ47mの搭からは、ベレン市内を見下ろすことができる。アマゾン流域の船の博物館や高級レストランもある。
オペラハウス・平和劇場 (Teatro da Paz)
Theatro da Paz (平和劇場)は、ブラジル北部の都市ベレン(Belem)にある劇場。新古典様式(ネオ・クラシック)の建物で、1869-1874年に建設された。アマゾン川流域が天然ゴムの輸出で潤っていたころで、「黄金時代」と呼ばれている。
Theatro da Pazは、ブラジルの歴史的建築物を代表するものの一つと評価されている。