■ ボリビア共和国
南米大陸のほぼ中央に位置する、海に出入口をもたない内陸国である。ブラジル、パラグアイ、アルゼンチン、チリ、ペルーと国境を接し、日本の約3倍にあたる110万km2の国土の大部分はアンデス山脈とアマゾン熱帯地域が占める。大別すると標高3000m以上の高原アルティプラーノ、1800~2800mの渓谷地帯バリェス、1000m以下の平原地帯リャノス、そして東側のアマゾン熱帯密林地帯となる。スペイン人たちはアンデス下ろしの強風を避けて、山間の盆地バリェスに町を造った。ラ・パス、スクレ、コチャバンバの大都市は、いずれも標高2500m以上の高原の盆地に栄えた町。ボリビアが“高原の町”と呼ばれるゆえんである。なかでもラ・パスは標高4000m近くもあり、飛行機でやって来る人の多くは、高山病の症状を感じる。気温は最高気温と最低気温の差が激しく、日中はTシャツでいられても、夜はセーターが必要となる。一方アマゾンは、年間を通して暑く、雨の多い熱帯密林地帯を形成している。平均気温は26~28℃、そこには手つかずの自然が多く残り、無数の動植物が生息する。高原地帯、アマゾンとも11~3月が雨期となる。この数カ月間は毎日、午後になると決まったように雨が激しく降りつける。しかし、スコールのような降り方で、一日中シトシト降り続くことはあまりない。乾期は6~8月、空が青黒く見えるほど晴れわたり、雲のかけらさえも見えない日が続く。旅のベストシーズンは乾期だ。しかし、この時期にはスール“Sur”と呼ばれる乾燥した南風が吹くことがあり、そうなると気温が10℃近く急激に下がる。寒暖の差を考慮した服を持参したほうがよい。