●サンパウロの概況
南米最大の近代都市サンパウロは中高層ビルの数ではニューヨークを凌ぐと言われている。サンパウロの人口は約1,500万人でブラジル全人口の12%が集中しており、国民総生産の50%を生み出している。名実共にブラジル経済の中心地であり、世界中の金融機関、テレビやラジオそして新聞などの報道機関が集中している南米最大の大都市である。サンパウロのもう一つの魅力は世界中からの移民者が多く、人種の坩堝と言って過言でない。かと言って人種の差別がある訳でなく、その中で日本人移民の歴史も2008年6月に100周年を迎えることになった。日系人も既に5世、6世が生まれる時代を迎えており、140万人に達した日系ブラジル人も混血が進み、ブラジル人としての地位を固めている。また世界各国のレストランがサンパウロには存在しており、本物志向の味を楽しむことが出来るのでグルメには最高の街である。
●サンパウロのみどころ
ブタンタン毒蛇研究所 (Instituto Butantã)
南米一の規模を誇る毒蛇、毒グモの血清研究所。構内には、付属の生物博物館には407種類、8万匹に及ぶ毒蛇、毒グモなどの標本が収集されている。時間によっては所員が毒蛇を持ち出し、目の前で実際に毒を採取してくれることもあるとか。、また、野外には蛇園があり、いろいろなヘビが自由に動き回っている姿を見ることが出来る。木の上を良く見るとヘビが眠っていたり、脱皮したばかりのヘビを観察することも出来る。
TEL 3726-7222 開館:09:00-16:30 休館:月 入場料:R$3.00
サンパウロ州立食料配給センター セアゼスピ (CEAGESP)
現在のセアザの広さは70万平方メートル。毎日、1万トンの青果物、トラック5,000台の動くサンパウロ市民の台所。出入り認可を受けた会社は3,800社、雇われ人は1.2万人、これに加えて自営の担ぎ人が3,500人、公式に発表される取引が日に500万レアル。集荷される日々の1万トンの食糧は60%が大サンパウロ圏2,000万人の胃袋に納まり、残りは他地方へ配給される。
TEL 3835 8400 営業: 18:00~22:00(水)/7:00~12:00(日)  花市場=7:00~10:00(火~金)
イビラプエラ公園 (Parque do Ibirapuera)
サンパウロ市政400年を記念して造られた公園で日本庭園や近代美術館、大小の池、スポーツフィールド、ジョギングコースなどがある。建築家のオスカー・ニーマイヤーと造園家のプレレ・マルクスによって設計された。週末には多くの家族連れやスケートボード、サイクリングなどを楽しむ人で一杯になる。園内には様々な水鳥の群れを見ることが出来、のんびりと美術館めぐりや様々な施設を楽しむことが出来る。
バンデイラス記念像 (Monumento dos Bandeirantes)
植民地時代にブラジル奥地を探検し、サンパウロの基礎を築いた奥地探検者達を讃え巨大な石像をイビラプエラ公園内の入り口に設置したビクトール・プレヘレーの作品。バンデイラスとはこうした探検家たちのことを言う。前方の馬上にはポルトガル人の団長、そして案内のインディオ。その後ろにインディオ、黒人、ポルトガル人、マメルコス(白人とインデェイオの子)のグループが探検に使われたモンスのカヌーを引っ張っている。
日本館 (Pavilhão Japonês)
公園の近くに建つ純日本建築で桂離宮を模し、日本から材木や瓦などを全て運んで日本人の手によって建造された。老朽化した建物を日本の工務店がボランティアで日本から材料と瓦を運び、大工や瓦職人を伴って来伯して修復にあたったこともある。館内には日本が、屏風、雛壇などが展示されており、庭園には錦鯉が200尾も飼育されている。改めて日本建築の良さを外国で見せられた思いがする場所でもある。
TEL 3573-6453 開館: 土・日・祝日 10:00-17:00 休館:月-金
近代美術館 (Museu de Arte Moderna (MAM)
ブラジルで最も歴史あるモダンアートの美術館。展示物は多くはないが、様々な素材を利用した不思議なオブジェが並んでおりユニークな美術館でもある。館内にはおしゃれな雰囲気のカフェテリアや図書館もあり、ゆっく.りとした時間を過ごす事が出来る。イビラプエラの公園に来たついでに立ち寄ることをお勧めします。
TEL 5549-9688 開館:火水金12:00-18:00 木:12:00-22:00 土日祝:10:00-18:00 休館:
モルンビー墓地(アイルトン・セナの墓)(Cemitério Morumbi – Túmulo do Ayrton Senna)
世界のスーパスターだったF1ドライバーのアイルトン・セナも眠るこの墓地は公園のように広い。モロンビー墓地は土葬で墓石はなく、地面に故人を示す小さなプレートがあるだけで、一見公園かと思わせる。セナの埋葬場所はモロンビー墓地のイッペー(ブラジルの国花)の木の下にあるロープで囲まれているのですぐに分かる。年中訪れる人があり、花束が絶えない。彼のお墓には「NADA PODE ME sEPARAR DO AMOR DE DEUs(神の愛とともに眠る)」、と記されている。彼の死亡した5月1日には、ブラジル人はもとより世界中の人々が訪れる。
サンパウロ美術館 (Museu de Arte de São Paulo – MASP)
中世以降の世界の絵画1000点を集めた美術館で、パウリスタ大通りの中央に面したところにある。この美術館は4本の柱のみで真ん中に柱が1本もない。地震大国である日本では考えられない建築物だ。ヨーロッパの有名が画家のしかも教科書などで見慣れた絵画が目の前で見ることが出来るので絵画等に興味のない人でも一見の価値がある。日曜日には美術館の下で骨董市が開かれ、掘り出し物を見つけることもある。
開館:木 11:00-20:00 火水金土日:11:00-18:00 入場料:一般R$15.00
セー広場 (Praça da Sé)
サンパウロの中心に位置し、サンパウロの方位起点を示す六角柱マルコ・ゼロがある。目印は高さ1m.ほどの石柱で、上部には銅版でゼロ地点を現し、各地方への方位を示している。また。セー広場はサンパウロ市内を十字型に走る2本の地下鉄の交差点にあたり、その主要駅でもある。ただ、残念なことに治安が悪くひったくりにあったという被害者も続出しているのでカバンやカメラ類などを持ち込む場合は注意をする必要がある。
カテドラル・メトロポリターナ (Catedral Metropolitana)
地下鉄セー広場駅から近い場所にあるこの大聖堂は1954年に40年の歳月をかけて完成したもので、正面左右に二つのゴチック様式の尖塔が建ち、真ん中のドームは直径27m.、高さ65m.といった大きな聖堂である。収容人数も約8000人が入ることが出来ると言われ、中に入るとブラジルの歴史を描いたステンドグラスが飛び込んでくる。教会の内部は敬虔な信者でいつも溢れており荘厳な音楽とともにカトリック司教の祈りが響き渡っている。フラッシュをたくなどの写真撮影は遠慮した方が良い。
ヘプブリカ広場 (Praça da República)
地下鉄ヘプブリカ駅の上にある公園で日曜日に露天商やバイーア料理の屋台などが並ぶ。露天商には手工芸品を始め、絵画、衣服、石細工や皮革細工、陶芸品、木工製品など多種多様な手作りの製品が並ぶ。友人や家族と一緒に買い物をする場合、まとめていくらにしてくれるかなどと交渉するのも楽しく、売る側もこうした取引に応じてくれる。東北伯のバイア地方の民族衣装を着た女性達が目の前で郷土料理を作ってくれて出してくれる。こうした料理に舌鼓を打つのも悪くない。ただ、この辺りも治安が悪いと評判なので持ち物に気をつけた方が良い。
東洋人街 (Bairro Oriental, Feira Oriental)
地下鉄リベルダーデ駅付近からガルボン・ブエノ通りをメインストリートとして東洋人街が始まる。通りには提灯型の街灯が鈴なりに並び、日本食を売るスーパーマーケットや小売店が並ぶ。着物や仏壇、日本の本を売る本屋、魚屋、日本食レストランや居酒屋、不動産屋から旅行社まで生活に必要な全てがここでは見つけることが出来る。日本語の新聞(ニッケイ新聞、サンパウロ新聞)も界隈にある。近年、サンパウロ市が街の美化運動に乗り出し、多くの看板を撤去さたり、日本人の店がが韓国人や中国人にとって代わったりして寂しさを感じる。
ブラジル日本移民史料館 (Museu Histórico da Imigração Japonesa no Brasil)
日伯文化協会ビルの7-9階にある史料館は1978年移民70周年を記念して開館した。日本人移民の生活様式や生活用品を伝える貴重な歴史博物館でもある。館内には1908年に笠戸丸から始まった移民の歴史や移住地の生活、植民地建設、生活の工夫、近郊農業、都市生活、産業の育成、企業の進出などテーマを年代順に設けて説明をしている。上階に行くほど歴史が新しくなり、9階は第2次世界大戦後のコーナーとなっている。
TEL.3209-5465 開館:13:30-17:30 休館:月 入場料:R$5.00
イピランガ公園 (Parque da Ipiranga)
セー広場から南東4kmのところにあるイピランガの丘にある公園で園内にはドン・ペドロ1世が独立を宣言する勇姿を表現した像があり、市民の憩いの場になっている。1822年9月17日、ドン・ペドロ1世はここで「独立か死か」と叫び本国ポルトガルからの独立を宣言した。この巨大な台座の上にはドンペドロをはじめ、腹心の兵士ら131体のブロンズ像が並び、台座の下にはドン・ペドロと王妃の遺骸が安置されている。1922年の独立100年祭の時に建造された。
開園 00-18:00 年中無休 入場料:無料
パウリスタ博物館 (Museu Paulista)
イピランガ公園に接しており、近代サンパウロの歴史的遺品や資料が中心に展示されている。特に貴族の生活用品、旧式銃なども見ることが出来る。2階正面の部屋には「独立か死か」と宣言をしたドン・ペドロ1世の大絵画を見ることが出来る。1895年の開館でベルサイユ宮殿を模した元ポルトガル貴族の屋敷で、博物館前には幾何学模様の美しい庭園が広がっており、良く手入れが施されている。周辺の樹木も大きく時期によっては花を楽しむことも出来る。
TEL.6165-8039 開館: 09:00-17:00 休館:月 入場料:R$2.00
移民博物館 (Museu da Imigração)
世界80カ国以上からの移民者が一時的に収容された施設で現在では博物館となっている。1882年から1978年まで100年近くに渡り使用された。サントス港から列車で連れてこられた移民が登録手続きや検疫の為にここに数日間収容された。日本を含め、イタリア、オランダ、ドイツなどのヨーロッパや中東地域からの移民者も多かった。毎週日曜日にはサントス港から移民.の輸送に使われた列車が運行している。
TEL 6693-0917 開館10:00-17:00 休館:月 入場料:R$4.00 移民列車:R$4.00(日曜のみ)
動物園 (Jardim Zoológico)
中心街より真南へ11kmのイピランガ水源州立公園内にある。24万平方kmの敷地内に827種の鳥類。714種の哺乳類、559種の爬虫類を飼育し30年以上の歴史がある。珍しい動物が多く、鳥類ではオウム、インコ、オオハシなど、哺乳類ではオオアリクイ、豹、カピバラなど。爬虫類ではワニなど南米大陸に生息する動物を見ることが出来る。隣接する植物園では多種多様な熱帯植物を見ることが出来るので動物園を訪問した後はこちらも必見である。
TEL 5073-0811 開館:09:00-17:00 休館:月 入場料:R$7.00
シンバ・サファリ (Simba Safari)
地下鉄サン・ジューダスから連絡バスで15分、緑に囲まれた地域の一角にサンパウロ動物園はある。この動物園はにおいて規模東京・上野・ニューヨーク、ロンドンなどの動物園と肩を並べて世界の七大動物園のひとつに数えられる。現在動物園には約2500匹が飼育されている。なかでも南米産アンタ、カピバーラ、コアラ、オンサ、パッカ、タマンドア・バンデイラなど興味深い動物がいます。
TEL 6331-6246/5211 開館:火-金 10:00-16:30 土日祝:9:00-16:30 休館:月 入場料:R$12.00