再会を約束した次の日に

長崎市 飛永まさみ

 

世界がリオ・オリンピックでブラジルを注目する中、長坂さんが浮かんできてなりません。

長坂優氏ほど特異な生涯を送った人を私は身近に知らない。

2010年1月、全国からの参加者と共にアマゾンでの植樹を体験し、一族の方々に饗応を受けて以来すっかり心服してしまった。

この人の活動や人生を広く知って貰いたい、そう願い続けて独りで、氏を招いて講演会を開き、ささやかながら支援を行ってきた。三度目の講演は東日本大震災の直後だったので、その時の参加費を義捐金に送ることを申し出ると、長坂氏は快諾して下さった。

それでも、もっと多くの人々に彼の活動や人生を知らせたくて。2015年、所属している同人誌36号に「アマゾンの語り部」としてエッセイを掲載した。

隅々長崎へ立ち寄られた5月19日、出来上がったばかりの本を長坂氏にお渡しすると、読んで大変喜んでくださった。その時、また人を集めますからと、講演のお願いを約束してお別れした翌日、元気そうに見えた長坂氏がまさか帰らぬ人になられるとは・・・・・。

ブラジルから岡崎市に、奥様と御三男が駆けつけられた31日のお別れの席に私も長崎から出かけました。

「大好きだった長崎へお別れに行ったのでしょうかね」、と仰った奥様の言葉が今となっては、せめともの救いです。

あの本は少しずつ読む人が広がり直接聴きたかった、と惜しむ声を聞きます。その度に惜しい人を亡くした大きさを感じます。

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